◆ログホラ・ウェンズディ7

エリッサ

 皆様こんにちは、「ログホラ・ウェンズディ」担当のエリッサです。毎週水曜日に更新の「ログホラ・ウェンズディ」の進行とTwitterでの告知を受け持っております。初めての方も、すでにお馴染みの方もよろしくお願いします。

 「ログホラ・ウェンズデイ」は、『ログ・ホライズンTRPG』をより楽しんでいくためのさまざまな情報をお届けして、週末のログホラTRPGライフを盛り上げようというサポート企画です。毎回、データの紹介記事やお便りの紹介などさまざまなコーナーをお届けします。
 皆様からのご意見もどんどん取り入れて、一緒に盛り上げていきたいと考えておりますので、応援をよろしくお願いします。

 いよいよ5月も終わり、暑さや湿気がいよいよ本格的にやってくる6月が始まりました。過ごしやすい季節とは言えない時期ですが、そんな空気を跳ね返すようにログホラ・ウェンズディは気張ってサポート記事を公開して行きますのでご期待ください。

 それでは今回は「デザイナーズレター」をお送りします。早速参りましょう。

◆デザイナーズレター

 タイトルどおり開発チームからの情報を発信するコーナーとなっております。今回のお題は「ディベロッパーに向けたメッセージ他」についてです。それではご覧ください。

みなさまこんにちは。ログ・ホライズンTRPG(以下『LHZ』)開発チームです。
 今回のデザイナーズレターでは「ディベロッパーに向けたメッセージ」を中心にについてお話したいともいます。

発売から一か月が過ぎ、大勢の方がLHZをプレイし楽しんだという話を聞き、ツイートを目にしています。投稿フォームからの質問も多く寄せていただきました。
 本来質問への返答は「エリッサの相談窓口」でお答えする方針なのですが、今回は質問の中に気になるものが一件ありましたので、取り上げたいと思います。
 「公式が配布するシナリオのリプレイを作成、公開しても良いだろうか?」というお便りがそれに当たります。この質問をきっかけにディベロッパー活動にについての話題を今回はお送りしましょう。

ディベロッパーとは、LHZルールブックのP387からも記述されているとおり、「LHZ周辺のさまざまなオリジナルコンテンツを作成する人」のことです。シナリオやオリジナルのデータ、NPCといった直接セッションに利用できるものはもちろんイラストや設定や物語なども含まれます。そして当然ながら、あなた自身の冒険の記録――リプレイのリリースも立派なディベロッパー活動です。
 ルールブックにある通り、LHZではこの種の活動を解放、そして推奨しています。質問に対する返答で言えば「もちろん構わない」となります。
 しかしながら、LHZルールブック収録のサンプルシナリオや公式から配布されるシナリオは広くユーザーの皆さんに楽しんでもらうことを目的としています。ユーザーの中にはいわゆるネタバレを嫌う方も含まれているでしょう。それらを防ぐための注意書きなどの配慮をよろしくお願いいたします。ハッシュタグなどで直接内容に触れることは、まだこれらのシナリオをプレイしていない皆さんに不愉快な印象を与えてしまうかもしれません。
 『LHZ』ディベロッパーの目的と役割は、セッションを取り巻くコンテンツを作り出し、ディベロッパー周辺の環境を豊かにすることにより、ディベロッパー自身も楽しみ幸福になることにあります。
 配慮をしつつ公開をお願いします。

開発チームは最大のディベロッパーであるとともに、ディベロッパーの皆さんを支援するディベロッパーでもあります。データやシナリオ作成についても積極的な支援を展開していく方針です。
 しかし、開発チームは、プレイヤー向け、GM向け、ディベロッパー向け、熟練者向け、初心者向け、入門者向けなどさまざまなリリース計画をもっています。その中でのバランスがあるためディベロッパー向けの支援をつねに最優先するわけには行きませんが、対話を通して有用なリリースを探っていきたいと考えています。デザイナーズレターは運営チームのルールデザイン方針や、サポート運営方針を詳らかにすることによって、建設的なプレイ文化を構築することを主目的としています。みなさんがこの対話に参加していただけることを開発チームは望んでいます。

今回はこんな おみやげ を用意しました。

 当資料は、開発チーム:データ班がエネミー作成に使用しているデータジェネレーターマクロの一部をテキスト化した内部資料になります。
 この資料はガイドラインであり、ルールでもサプリメントでもありません。そのため、この資料の数値が公式を含むディベロッパーのデータ作成にたいして何らかの制限を行うものでも保証を与えるものでもないことに注意してください。とはいえLHZ開発の現場で使用されたものですし、LHZのエネミーは、その数値バランスにおいてこのガイドラインをかなり忠実にトレスして作られています。
 LHZにおいて「エネミーのCRは強さの基準である」「エネミーはそのCRをガイドとして戦闘に配置することで適切な難易度の戦闘を作ることが出来る」「シナリオにおいては参加可能なPCのCR=出現するエネミーのCR=プロップの最大CR=シナリオそのもののランク」であるといった基本的な約束を運営チームは推奨します。これらの約束はディベロッパーが作ったシナリオを、GMが理解しやすく、運用しやすくするための取り組みです。
 エネミーデザインを行うディベロッパーの皆さんならば、この資料から適正なバランスを引き出せるでしょうし、エネミー作成の負担が大きく軽減されることに気がつくでしょう。
 当該資料はその性質上txt形式のみの配布となります。ディベロッパー向けなのでPLのみなさんやGMのみなさんはとくに閲覧する必要もないでしょう。またその内容に関する質疑応答やサポートについての優先度は低くなることをご理解ください。デザイナーズレターでは、今後もこのようなフォローをできるだけ行っていきたいと思います。

 それからもう一つ、エリッサや開発チームへの連絡フォームは以下のURLに設置してあります。

https://docs.google.com/forms/d/1D3L0bJmk5aNfHOMMCS_AaKO0XiM0QRwZXSzhYtu9Jg8/viewform

 このフォームには現在誤植や質問などが寄せられており、これはエリッサが相談窓口で対応していく予定です。一方で開発チームに向けた希望や今後の展開についてのお便りはちょっと少なめです。
 開発チームはこれらの希望もチェックしながら色々なものを作っていますので、希望や感想についてはこちらのフォームをご利用ください。今回の資料もリクエストにお答えする形でリリースすることが出来ました。
 それでは今回のレターはこんなところで終了しましょう。開発チームは、ディベロッパーの皆さんの様々な作品を楽しみにしています。


◆NextWeek

 さてそれでは今週の「ログホラ・ウェンズディ」はこれにて終了です。
 来週は「イントゥ・ザ・セルデシア」を掲載予定ですのでご期待ください。
 いよいよ6月が始まり、厳しい暑さと空気が重たい季節がやってきますね。でも梅雨になると気温や天気が大きく変わりやすく、体調も崩しやすい時期になります。皆様も体に気を付けてセッションや放送を楽しんでください。

 担当のエリッサでした。


© Touno Mamare 2014