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くすぶる稲妻 《くすぶるいなずま》
〈変転〉後間もなく、初心者プレイヤーから巻き上げたEXPポーションの売買によって荒稼ぎをした悪徳ギルド、〈ハーメルン〉のメンバー。
 くすぶる稲妻のプレイヤーは、他社MMOにおいて詐欺まがいのRMT(リアルマネートレード:ゲーム内のアイテムや通貨を現金で取引すること)で小遣い稼ぎをするケチな小悪党だったが、新パッチで〈エルダー・テイル〉にビジネスチャンスがないか偵察のためにログインしたところで〈変転〉に巻き込まれてしまった。
 その後、アキバのはぐれもの同士がつるんだギルド〈ハーメルン〉に加入した彼が、かつての経験を活かして「取り締まられないぎりぎりのライン」で計画したのがEXPポーション売買による商売である。
 これは彼がこれまでさまざまなゲームで行なってきた「商売」のなかでも特にうまくいった、と思われたのだが、結果的にはこの件が原因で彼と〈ハーメルン〉はアキバを放逐されることになった。

 くすぶる稲妻は悪党ではあるが、ゲームならまだしも自分の手で他人を直接傷つけるほどの度胸はなかった。EXPポーション売買にしても「〈大災害〉の混乱冷めやらぬ一定期間のうちに、初心者から二束三文で(あるいは適当なマジックアイテムと交換で)EXPポーションをできるだけ多く買い上げ、それを売り抜けて一財産築く」というのが、当初の(詐欺めいてはいるがまだ穏当な)予定だったのだ。
 しかし、レベル差によって初心者を簡単に意のままにできることに味を占めた〈ハーメルン〉メンバーの意見はどんどんとエスカレートし、「どうせ相手は抵抗できない」「最初から初心者を拘束すればいい」「そうすれば永続的に金が入る」と、過激化してゆく。くすぶる稲妻自身、この流れは危険だとは思いつつも雰囲気に呑まれてしまい、暴走はエスカレートしていった。「ギリギリのライン」はとうに踏み越えられ、戻ることはできなくなっていたのだ。
 そして、彼らの行為は外部ギルドの介入、そして何もできないと思っていた初心者プレイヤーたちの反抗を誘発することとなり、最終的に〈ハーメルン〉は制圧され、アキバの街から追放されるに至る。

 アキバの街はおろか、〈自由都市同盟イースタル〉の勢力圏全体に悪名が広まった元〈ハーメルン〉のメンバーの多くは、西へと活動拠点を移した。
 くすぶる稲妻もまた、ミナミの〈冒険者〉部隊として汚れ仕事に従事しているようだ。

関連項目