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ディンクロンの放浪時代 《でぃんくろんのほうろうじだい》
ディンクロン(守護戦士)は〈シルバーソード〉に入る以前は不遇の時代を送っていた。この記事ではその理由について解説したい。
守護戦士は代表的な盾(タンク)職であり、モンスターの攻撃を受け止める能力が特徴である。同様の盾職は武士、武闘家があるが、ダメージを受け止めるという能力においては守護戦士が最も高い。
この能力の高さは大規模戦闘においては武士や武闘家を引き離す要素になるのだが、一般的な六人規模のパーティー戦闘では過剰なのだ。六人規模戦闘で相手取るようなモンスターであれば、武士や武闘家でも十分に盾職の行動ができる上、これらの職であれば守護戦士よりも攻撃に貢献できる。つまり、早いペースでレベル上げやアイテム集めをしたい通常のゲームプレイでは、守護戦士よりも武士や武闘家のほうが有利だと言える。
守護戦士は、その意味では、付与術師と似た大規模戦闘のスペシャリストといえるだろう。
大規模戦闘を行なうのは多くの場合大手ギルドだが、その数は決して多くはない。日本には十万人程度いるとされている〈エルダー・テイル〉プレイヤーだが、日常的に大規模戦闘に挑戦するギルドは百前後だと言われる。その大規模戦闘ごとに一軍の主席盾職(プリマタンク/第一防御役)はそれぞれ1名しかいない。守護戦士にとって「大規模戦闘をメインで行うギルドの一軍一席に収まる」というのは、非常に狭き門なのだ。
余談だが、〈D.D.D〉〈黒剣騎士団〉〈ハウリング〉などといった日本有数の大手戦闘系ギルドのギルドマスターが守護戦士であるのも同じ理由だ。優れた守護戦士が安定した参加を行い、周囲に対して貢献をするというのは、強力なギルドを作るために必須のポイントなのである。
このように「守護戦士が大規模戦闘の主席盾職になる」というのは狭き門であるという理由に加え、ディンクロンの場合は種族がエルフであるという事情もあった。エルフは初期Vit(頑丈さ)が低く、守護戦士には向いていないと言われているからである。向いているとされるのはヒューマン、狼牙族、ドワーフなどなのだ。
高レベルになればこの能力差は誤差と言ってもよいのだが、「エルフは盾に向かない」という風評がディンクロンの大手ギルド採用においてハードルになっていたのは確かだろう。同じレベル、同じ未経験であるならば、他種族の希望者がたくさんいたのだ。
そんなディンクロンがギルド設立を考えていたウィリアムと出会い、頭角を現したのはまさに幸運だったといえるだろう。
現在では、その技術、装備、実績ともに、ヤマトサーバー最強守護戦士の一角である。

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