セルデシア世界で確認されているサブ職業の一つ。元々は様々なクエストに登場する敵キャラクター用の称号だったものを、プレイヤーからの要望を受けてサブ職業として実装したものである。
〈大地人〉の間では過去の伝承や言い伝え、あるいはおとぎ話などにみられる伝説的な存在である。当然、通常の〈大地人〉が就くようなものではまったくない。
〈冒険者〉にとっての〈魔王〉は、敵キャラクター用に作られた能力をそのままサブ職業として実装した結果ゲームバランスを崩壊させた〈吸血鬼〉の前例を踏まえた措置から敵キャラクターの魔王が持っているような戦闘的な能力は全てオミットされ、〈魔王〉の称号が貰えるだけの純粋なロール系サブ職となっている。武器が闇のオーラをまとう、漆黒の炎や雷を放つなど、キャラクターの見た目や特技の演出を悪役っぽく変えることはできるが、それらはあくまで演出であり、能力値やダメージなどの数値は一切変化しない。数値的に有利な能力が無い代わりに一定期間ごとに「魔王のパパ」を名乗る誰かから手紙とプレゼントが届くという独自のシステムが実装されている。手紙は上京した息子（もしくは娘）を心配する父親風の文面であり、プレゼントアイテムは赤と黒のマントや不気味な角を生やした王冠といったコスプレ装備である。
詳しい記事が『ログホラ・ウェンズディ２８』に掲載されている。