セルデシア世界で確認されているサブ職業の一つ。賭け事や勝負事にすべてをかける求道的（？）な生き方を表すロール系のサブ職業。
博打で生計を立てるという時点で地に足のついた生き方とは言えず、当然ながら〈大地人〉の中でもかなり希少で人口の少ない職業のひとつである。多少文化的な面はあっても、その扱いは〈無法者〉と大差ない。それなりの社会性と博打の技量を持つ者は、その腕前を活かして酒場や娼館、大規模な都市部ならばカジノなどにディーラーとして雇われることで生計を立てる。また、自ら胴元となって賭場を開く者もいる。一方で、そうした（裏社会の中では）比較的真っ当な職に就けないゴロツキ同然の者は、イカサマ師になって賭場を渡り歩き、無知な素人を相手にあくどく稼ごうとするようだ。
〈冒険者〉にとっての〈賭博師〉は、チャットの機能拡張に合わせて追加されたサブ職業である。元々チャットにはダイスを振る程度の簡単なお遊び的な機能が付属しているが（これは例えばレイドの戦利品分配時の抽選などに利用されたりもする）、〈賭博師〉はこの機能拡張として、ダイスやカードなどを使ったミニゲームを他のチャット参加者と遊ぶことができる。〈賭博師〉のレベルに応じて受けられる専用クエストでは、〈賭博師〉専用アイテムとしてダイスやカード、ルーレットなどを入手することができ、それによってさらにチャット機能を拡張できるようになる。一方で、戦闘やクエスト、生産などのゲームプレイ上での利益は特に無く、純粋なロールプレイ系のサブ職業となっている。「運が良くなり、クリティカル率やレアアイテムのドロップ率が上がる」などといった出所不明の噂も囁かれているようだが、明確な根拠はなく都市伝説の域を出ない。
〈冒険者〉からの転職は、伝説のギャンブラーを探し当て、ギャンブル十番勝負に全勝する転職クエストを達成することで転職できる。転職クエストそのものにはレベルなどの条件が一切ないため低レベルからでも挑戦できるが、純粋に運任せであるためある意味難易度が高い。よほどの豪運の持ち主であれば一発で突破できることもあるかもしれないが、大抵は１０連勝を達成するまでに相応の金額を失うこととなり、運が悪いと１０万ゴールド失っても転職できないということもあり得る。こうした点から、極めて人口の少ないサブ職業となっている。