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貴族 《きぞく》
 セルデシア世界で確認されているサブ職業の一つ。主に大地人の支配階級、為政者を指すのだがその幅は広く、地球で言う官僚のような業務を行っている存在でもある。広義の貴族階級定義で言えば〈騎士〉や〈文官〉などの一部のサブ職も貴族階級に含まれるのだが、それらはサブ職として独立しているために、サブ職としての〈貴族〉はそれらの固有のサブ職を除いた「貴族」が該当する。
 セルデシア世界の殆どの国や地域は封建制を採用しているため、その中における貴族は上位階級でもあり特権階級でもある。しかし一口に封建制と言ってもその内容はバリエーションに富んでいるために、彼らの実際の役割はさまざまだ。ヤマトでいえば〈自由都市同盟イースタル〉の貴族は、その名前の通りそれぞれが都市および領地を治める領地貴族であり、中世日本の武士階級のような統治を業務として行っている。一方で〈神聖皇国ウェストランデ〉の貴族はキョウの都において元老院に参加し公職についている。現代地球の国会議員や大臣のような業務をなりわいにしているといえるだろう。
 教育制度が未発達で知識人や知的労働者が少ないセルデシアにおいて、統治の知識は高度で希少な能力でもある。そのため、貴族の重要な役割のひとつに次代へと血をつなぎその養育および教育を行うというものがある。典型的な貴族の家では本家の嫡流10人程度、親戚などを含めた血族がさらに5~20人程度は存在する(使用人や兵士などはこれに含まない)。
 一方で〈冒険者〉が就くサブ職業としての〈貴族〉は無数にあるロールプレイ系サブ職業のひとつに過ぎない。クエスト等での貢献に対して名誉称号として属人的に贈与されるものであり、その立場はいわゆる名誉貴族や客員貴族といった扱いとなり、実権はほとんど伴わない。〈冒険者〉が〈貴族〉のサブ職業に転職したからといって、それだけでどこかの領地を得たり、税金を徴収したり、騎士を任命したりといった、貴族然としたことを行う権限はない。〈エルダー・テイル〉はあくまでMMORPGであり、領地経営SLGではない。サブ職業が〈貴族〉であろうとも、あくまでプレイヤーキャラクターの本分は〈冒険者〉というわけだ。
 〈貴族〉への転職は、専用のクエストをこなすことで転職できる。〈貴族〉用のクエストには戦闘は一切不要であり、その気になれば初期レベルで転職することも可能だが、しかし決して楽というわけでもない。〈貴族〉に認められるためには、大きな貢献や、高位貴族との友誼を結ぶことが必要になる。ゲーム的には、数多くの〈貴族〉に関わる専用クエストをクリアする必要があるのだ。このため、転職にやたらと手間がかかるわりに戦闘や生産などのゲーム的な見返りが薄い〈貴族〉を目指す者は少なく、人口の少ない不人気職となっている。もっとも、〈貴族〉に関わる専用クエストはストーリー性が高く出来の良いものが多く、根強いファン層もいる。架空のファンタジー世界の住人としてその世界観に浸りたい者や、魅力的なストーリーを体験したい者、その中でも特に貴族的な世界観や物語を好み、どっぷり漬かりたい層にとっては正統派のロールプレイ職としての人気と需要がある職でもある。
 詳しい記事が『セルデシア・ガゼットVol.29』に掲載されている。

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