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学者 《がくしゃ》
 セルデシア世界で確認されているサブ職業のひとつ。様々な分野の知識を蓄えた学術職。立ち位置としては学術系の中級職にあたり、〈見習い徒弟〉〈筆者師〉〈文官〉などの学術系下級職からの転職で就く職であり、またさらに〈学者〉から各学術分野の専門上級職への転職が可能となっている。
 セルデシア世界、即ち中世封建社会における〈学者〉という職は、現代の地球世界のそれとは大きく異なる。現代の学者は研究者であり、研究成果を公に発表したり知識や情報の共有を行うのが当たり前だが、中世では知識とは特権階級の既得権益、権力の源泉や背景であり秘匿し独占するものである。それゆえに〈大地人〉の中ではかなり希少な職業のひとつで、人口比では〈貴族〉よりもさらに少ない。〈大地人〉の中では読み書きができるというだけでも希少であるのだが、加えて充分な質と量を備えた蔵書を所有しているか、あるいは書庫を訪れることができる立場であること、専任の家庭教師をつけたり私塾に入るなどして学問を教授してくれる師を得られることなど、一人前の〈学者〉になるための環境を得ることが極めて困難であるためだ。その希少さから、〈学者〉は通常の都市等にもほとんど存在せず、〈魔法都市ツクバ〉や〈ロマトリスの黄金書府〉といった書物の集まる場所に集中して居住している。寝食を惜しんで書物や研究に没頭する姿に、ほかの〈大地人〉からもかなりの変人と思われているようだ。
 セルデシアにおける学術分野は、修辞学、地学、歴史学、論理学、医学、魔法学、数学、天文学、幾何学の9種に大別される。これは学術都市ツクバにおいては「左に俗なる四。とりもつ医。右に聖なる四」と称される。
 〈冒険者〉にとっての〈学者〉は、初期の拡張パック〈決闘者の栄誉〉から実装されているかなり古くから存在するサブ職のひとつである。ロールプレイ系のサブ職業であるため、追加される能力は少ないが、かわりに専用のクエストが多数存在している。クエストでは様々な書庫ゾーンへの侵入が可能となり、結果として多くの書籍アイテムを入手することができる。例えば〈ロマトリスの黄金書府〉の書架ダンジョンの探索など、一部のダンジョンの探索には〈学者〉の力が必要不可欠なものもある。そして、それらのクエストや探索で入手した書籍アイテムは、〈学者〉のレベルに応じて解読が可能となる。また、書籍アイテムの他にも様々な文献や物品などの解読や鑑定がレベルに応じて可能だ。解読した書籍アイテムは実際に内容を読むことが可能となっており、その内容はおもに〈エルダー・テイル〉の世界観や背景設定にまつわる読み物的なものである。そのため、〈エルダー・テイル〉の世界観のファンたちに需要があるサブ職業だった。また、一部の文献の中にはクエストの解き方やレイドボスの弱点などのゲーム攻略のヒントになるような情報がさりげなく示唆されているものもあったため、そうした情報を求めて〈学者〉を選ぶ者もいた。
 詳しい記事が『セルデシア・ガゼットVol.29』に掲載されている。