セルデシア世界で確認されているサブ職業の一つ。船舶や航海に関する行動を得意とするロール系サブ職業。元々の〈エルダー・テイル〉の仕様としては〈海賊〉（パイレーツ）はメイン職業のひとつとして実装されているが、ヤマトサーバーではメイン職業の〈海賊〉がヤマト固有の職である〈武士〉に置き換わっているため、サブ職業として〈海賊〉が実装されたという経緯を持つ。
　多くの〈大地人〉にとっての〈海賊〉とは、海で暴行略奪を働く犯罪集団である。一方で、多数の船舶を所持し周辺の海域の治安維持を行う組織、傭兵集団としての〈海賊〉も存在する。
　犯罪集団としての〈海賊〉は、海路を行く商船や港町を襲い、盗みを働く者たちである。主に小規模な集団が多く、各地で散発的な活動をしているものばかりだ。一定以上の規模になると、地元貴族らににらまれて討伐の対象となるか、その海域を支配する集団（独立国家勢力）の色彩を帯びてくるためだ。この規模になると、その土地の支配貴族と誼を通じ、自治を認めさせる〈海賊〉も存在する。
　ヤマトにおける代表的な海賊衆には、ウェストランデ地方の〈ノイノウガ港〉を拠点とする〈ノイノウガ水軍〉、イースタル地方の〈オクタヴィア島〉を拠点とする〈オクタヴィア水軍〉がある。また、〈ロングケイブ軍港〉を統治する〈ナインテイル九商家〉のひとつリューゾ家の出自は海賊衆であり、現在も海賊衆としての性質を色濃く残している。
〈冒険者〉にとってこのサブ職業の特技は大きく２種に分けることができる。一つは海上や船上、水上での戦闘時に有利な補正を得られる局地的な戦闘補助特技。もう一つは、船を操作したり地図の使用や宝探しなどに関わる、戦闘以外の場面で役立つ補助特技だ。また、他のロールプレイ系サブ職業と同様の典型的な特典として、〈海賊〉のイメージに合った、海賊帽や眼帯といった特徴的なデザインのアイテムを獲得することもできる。
　詳しい記事が『セルデシア・ガゼットＶｏｌ．４』に掲載されている。