アキバ最強を標榜する大手戦闘系ギルド。
入団条件レベル８５以上かつ、ギルドメンバーに認められた者という条件によって、少数精鋭の集団となっている。
これだけを聞くとエリート主義の鼻持ちならないギルドを思い浮かべがちだが、実のところギルドマスターのアイザックを始め、メンバーのほとんどは体育会系のノリと伝統、メンツを重んじるだけの気のいい連中である。
入団レベル制限は「だってハイエンドレイドに乗り込むとき、レベル制限で留守番とか寂しいだろうが」という理由であり、ギルドメンバーに認められた者、という条件は「ノリが合わないのにつるむのもなんか変だろ」ということであるらしい。
本来ギルド運営は友人関係の延長であることが多く、その方針を拡大後にも持ち続けていたといえるだろう。しかし巨大化の過程で周囲からは門戸を広げるべきだという要求が存在し、迎合しなかったゆえに流れた悪評は確かに存在する。
ギルドというより、むしろ古き良き走り屋の風情を漂わせた集団。それが〈黒剣騎士団〉なのだ。〈大災害〉前は、オフ会でツーリングや、バーベキューなどをして騒ぐことも多かったようだ。
〈大災害〉後は、〈Ｄ．Ｄ．Ｄ〉とならぶアキバ戦闘系ギルドの代表格として、〈円卓会議〉から様々な依頼を受けている。最近はその練度の高さを生かし、〈大地人〉の〈騎士〉や〈傭兵〉の教導にあたることが多い。
その剛毅な気風が〈大地人〉からは「典型的な英雄像」に重なるらしく、〈自由都市同盟イースタル〉では最も有名なギルドの一つ。ギルドを外側から支える組織が有志の〈大地人〉によって自然発生的に生まれ、彼らの戦いをサポートしているらしい。