世界の秩序を維持すると言われる全界十三騎士団の一つ、北欧の〈赤枝の騎士団〉に所属する〈刀剣術士〉《ブレイドマンサー》にして〈尊き血族〉《ブルーブラッド》の〈古来種〉。〈エルダー・テイル〉のパッケージにも描かれる世界規模の有名人。
１９０センチのすらっとした長身を藍色のラインが走る純白の装甲コートで包んでいる。柔らかな金色の長髪とサファイアの瞳が煌めく甘いマスクに、よく響く深みのある声を持つ、これでもかと言うほどの美青年。
装甲コートは古代水竜の革を使った妖精布で織られたもので見た目よりも遥かに高い防御力を持つ。武器は〈泉の貴婦人〉たちが泉の水を結晶化して生み出した透き通る巨大両手剣〈水晶の清流〉《クリスタルストリーム》。１００という規格外のレベルに加え、絶対無敵の剣技〈妖精剣〉《フェアリーアーツ》を操る彼は、高い防御力と白兵戦闘能力を持ち、広域攻撃や支援をも行使する、あらゆる冒険者の長所を兼ね備えた存在だ。
清廉潔白で品行方正、鷹揚な性格をしており、一見して完全無欠に見える彼だが、ただ唯一、身体に走る〈妖精眼〉《フェアリーアイ》の呪いによって敵にとどめを刺すことができないという弱点を抱えており、それが内心でコンプレックスとなっていた。
孤児として生を受け妖精族によって育てられた彼は、〈赤枝の騎士団〉の一員として世界の敵と戦い続けてきた。しかし〈大災害〉のその日、大攻勢をかけようとしていた敵〈典災〉の逆侵攻を受け〈古来種〉の大軍団は壊滅、エリアス自身も自らを閉じ『夢のない眠り』につくことになったのだが、通りかかったカナミによって精神的に救われる。
〈古来種〉の仲間を救う手がかりを求め、またカナミに対して恩義を感じ、彼女の目的であるヤマトへの旅に同行する。「エリエリ」と呼ばれる度に訂正を要請しているのだがレオナルド共々、その要請が受け入れられたことはない。