アキバの街で暮らす〈大地人〉の少女。外見上は７、８歳くらいで、うさ耳がついたパーカーのような服を着ている。両親のいない〈廃棄児〉であり、自分の名前以外の記憶はあいまい。ゲーム時代にはアキバのどこかにランダムで出現し、レアアイテムが当たる「福引チケット」をくれるＮＰＣとしてたびたび出現していた。
　彼女は〈大災害〉後もこれを自分の「お仕事」だと認識しており、幼さに似合わぬ責任感を持ってこなしている。アキバの廃墟でひとり暮らしをしていたが、〈三日月同盟〉の飛燕が気まぐれでクレセントバーガーを渡したのをきっかけに彼になつき、今では〈三日月同盟〉の一員として迎えられている。
〈廃棄児〉として迫害されたせいか人見知りで、見慣れない他人がいるとおどおどしてしまうほどだったが、飛燕をはじめとする周囲の〈冒険者〉たちのやさしさに触れ、だいぶ改善されてきた。ただし、ヘンリエッタだけは着せ替え人形にされかけたトラウマからやや苦手。
　一番仲がいいのはやはり飛燕で、年の離れた兄妹のように見える。露悪的な言動から誤解されやすい飛燕をかばってムキになることもしばしばだ。最近、風景を記録する魔法の水晶玉を手に入れており、友だちを増やして一緒に映るのが楽しいらしい。