新進気鋭の戦闘系ギルド〈西風の旅団〉のギルドマスター。〈円卓会議〉１１ギルドマスターの１人でもある。
長い黒髪を頭頂部で束ねたポニーテールの青年。さわやか朗らか軽やかと、三拍子揃った笑顔は多くの女性を魅了する。普段は和装、戦場では甲冑に身を包む。
レイドにおけるメインタンクとしては不向きとされる〈武士〉でありながら、第一線でギルドを率いる凄腕の〈冒険者〉。打刀を左右に構える二刀流を得意とし、敵の攻撃を流すかかわす特殊な戦いぶりをみせる。達成条件が困難なサブ職業〈剣聖〉の持ち主でもあり、それがそのまま二つ名ともなっている。
普段の性格は無邪気で朗らか。無自覚な色男で彼のファンは非常に多く、周りから女性が消えることはない。ついたあだ名は「ハーレムマスター」。彼の率いる〈西風の旅団〉のメンバーも大半が、ファンの女性である。
誰もがうらやむ環境にいる彼ではあるが、本人は色恋沙汰よりも〈エルダー・テイル〉が大好きな廃ゲーマーだ。ギルドメンバーは、みんな同じ趣味の大切な仲間、あるいは家族、という感覚であるらしい。このスタンスのおかげで、ソウジロウがだれかに極端に肩入れすることはなく、〈西風の旅団〉は奇妙なバランスの下、鉄の結束を誇っている。
平素はさわやかな好青年の面が目立つが、いざ相手を敵と認識すると、極端なほど冷淡無常になる。特に、一度身内と見定めた者を傷つけた相手に対しては、ソウジロウは徹底的かつ無慈悲に刀を振るうだろう。ロールプレイと言うにはあまりに真にせまった「武士らしい」果断さから、彼の出自を「本物の武家（の末裔）」ではないかと噂する女性たちもいる。
かつては伝説のプレイヤーグループ〈放蕩者の茶会〉の一員で、そのときに出会ったメンバー、その中でも特に、シロエとカズ彦を慕っている。
防御のための口伝〈天眼通〉を習得しておりその実力はアキバの〈武士〉の中ではトップクラス。ただし〈武士〉の特性もあり、攻勢であれ守勢であれ、長時間の維持には向いていない短期決戦タイプである。